【2026年10月施行予定】カスハラ対策と就活セクハラ防止の義務化
厚生労働省は、カスタマーハラスメント(カスハラ)対策を企業に義務付ける改正労働施策総合推進法を、来年10月に施行する方針を固めました。
これにより、すべての企業でカスハラ対策が義務となり、違反した場合は企業名が公表される可能性もあります。
園では「カスタマー」という言葉は馴染みませんが、法律では「施設の利用者およびその家族」「施設の近隣住民」を顧客(カスタマー)として設定しています。
そのため、園でもカスハラへの対応が必要です。
そのため、園でもカスハラへの対応が必要です。
【カスハラ対策で園がすべきことは?】
改正法では、カスハラを「社会通念上許容される範囲を超える、顧客などによる労働者の就業環境を害する言動」と定義しています。
現時点で厚生労働省が示した職場におけるカスハラに関して雇用管理上講ずべき措置等に関する指針の素案では、園において以下のような対策を講じることが求められています。
- 1. 毅然とした対応方針の明確化と周知
「職員をカスハラから守る」という園の方針を明確にし、職員や園児の保護者等に周知することが求められます。具体的な対処例として、「個人情報を守った上でやり取りを録音・録画する」ことも挙げられています。
- 2. 相談体制の整備
職員が安心してカスハラについて相談できる窓口や体制を園において整備する必要があります。 - 3. 具体的な対処方法の準備
・可能な限り保護者等への懸案事項があった場合に、職員を一人で対応させないようにすることが求められます。
・十分な説明をしても不当な要求が続く場合は、施設から出ることを求めたり、電話を切ったりするなど、毅然と対応することが示されています。
・犯罪に該当しうる言動(殴る・脅す・無断撮影・SNSへの悪評投稿のほのめかしなど)があった場合は、警察へ通報することも規定されています。
今後、指針など詳細が分かり次第保育イノベーションでも発信します。
カスハラの詳細についてまずは以下をご覧ください。
【政府広報オンライン】カスハラとは?法改正により義務化されるカスハラ対策の内容やカスハラ加害者とならないためのポイント
https://www.gov-online.go.jp/article/202510/entry-9370.html
https://www.gov-online.go.jp/article/202510/entry-9370.html
また、就職活動中の学生へのセクハラ防止策を企業に義務付ける改正男女雇用機会均等法も、同じく来年10月に施行予定です。採用活動におけるハラスメント対策も整備が必要です。
まとめ
来年10月の施行に向けて、すべての企業でカスハラ防止のための体制整備が急務となります。
職員が安心して働ける環境づくりは園の義務です。
保育イノベーションでは、今回の法改正に対応するための社内規程の整備などを随時ご案内予定です!
来年10月の施行に向けて、すべての企業でカスハラ防止のための体制整備が急務となります。
職員が安心して働ける環境づくりは園の義務です。
保育イノベーションでは、今回の法改正に対応するための社内規程の整備などを随時ご案内予定です!



